水中駆動 個展 『ぼくなつ』
中山 琳太郎・後藤 天泉 による水中駆動 個展『ぼくなつ』
会場 新宿眼科画廊 スペースS
会期 2022.03.11(金)〜03.16(水)
概要:日頃、「遠くても近くに感じる」「近くても遠くに感じる」そんな相反する感覚におちいることはないだろうか。
2020年、情報空間は私達が生きる為に必要不可欠な意味をさらに強く持ったように思える。それと同時に、生きるための人々の関わりはより間接的となり、存在の持つ形や質量、形同士の地続きの関係を曖昧にする性質を帯びるようになったのではないだろうか。それをふまえ、私達はものの操作性や不明瞭な部分に着目しながら、再度形や関係の持つ意味とは何なのかを考える。そして、私達水中駆動の「後藤」「中山」という存在をかりながら、現実への抽出を試みた。また、写真の虚偽性や、お絵描きチャットという参加者それぞれが違う場所にいながらも同一のキャンバスに描画が可能になる技術や行為性を手がかりに二人の間にある境界線を解しながら取り進めていくこととなる。
『ぼくなつ』は、
過去 現在 未来の時間軸
在・不在
現実・非現実
これらの交差点となる。
これら3つのレイヤーは、どれもが自己を起点に物事の存在を規定・構成する視点だ。
それらの混在する中に生じるジレンマが、何通りにも変容する在り方と、自分という確固たる存在との間で、答えの無い「存在」への眼差しを、より鮮明にするための手がかりとなれば幸いだ。
新宿眼科画廊による展示概要サイト
https://www.gankagarou.com/show-item/202203nakayamarintarou/
後藤天泉による漫画小冊子