ugly puzzle #3
「ugly puzzle #3」
915×925×530/可変
2022
発泡スチロール 石粉粘土 数字とアルファベットのビーズ 着彩
人が着飾る表面的な記号にも、その人の人間性は断片的に、でも確実に刻まれていると思う。
私は表情の断片に、星を散りばめた。
そこら中に散りばめられた、キラキラ綺麗なお星様は、よく見ると人型の形、文字や数字の記号を持つ。
記号は公共的な存在のようにも見えるけれど、断片的で特有の表情も見せる。
物事を深く理解するために、人は対象の深層心理に焦点を当てがちだけれど、対象自身ですら理解しきれていない、潜在的なものからこぼれ落ちたその人の側面があると思う。
「わかった気になっているけれど」「わかっていないと思っていたけれど」そういう意外性は、常に存在する。
そしてそれは、表面的に見えているモノにこそ散りばめられているのかもしれない。