徒然糞

徒然なるまま糞

filled membrane

f:id:rntru:20221005003539j:image
f:id:rntru:20221005003536j:image
f:id:rntru:20221005003542j:image

(あふれた)

コンクリート,塗料

 

60×80×45

 

2022

 

私は、人の存在を規定する上で生じる不明瞭な部分への探求を行う。人が関わりを持つ中で理解や具体化を行う過程に着目し、インターネットという仮想空間と入浴行為を手掛かりに制作を行う。仮想空間上で人が交流する時、その存在は自己意識によって脚色可能である。意識と身体に乖離が生じた仮想空間の存在は、仮面的であると考える。それに対し入浴は、生活の中で変化し続ける身体をリセットする、切り離す事の出来ない物質的行為であり、どちらも人という存在が起点にある。仮想空間では見えない身体と、入浴行為では見えない意識に共通する不明瞭な面を、自己を通し一つの形に置き換える事が、人々が関わる中で一つの糸口になるかもしれない。